学園祭販売用のクッキース用ラベルとして制作された。
この年はクッキースのパッケージの成形枠に合わせたサイズのラベルとなった。
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「'79 クッキース」
作者の好みからか、アルフォンス・ミュシャの影響が強く露呈している。
ビアズレーの陰も見えるような気がする。
1979年
「'81 パウンドケーキ」
現在のパウンドケーキサイズの物より一回り小さい。
作品は、アルフォンス・ミュシャの影響どころか悪く言えばパクり、
上品に表現すると“モチーフにした習作”と言った雰囲気である。
1981年
「'83 パウンドケーキ」
この年からはパウンドケーキサイズのラベルとなった。
やっと作者のオリジナリティが出てきたといえる作品。
原稿の余白に
Veritas vos Liverabit
Cockin' rabit
bit by bit
Livin' rabit
makin' it
の走り書きがある。今となっては意味不明である。
1983年
「'83 パウンドケーキ:ボツ原稿」
ボツになってしまった原稿。
企画段階でボツになったので写植すら打たれていない。
ボツ理由は「翅が気持ち悪い」だったのだが、言われてみると確かに…
作者は“蝶”のつもりだったのだろうが、どうみてもこの質感は“蛾”である。
全体的印象もアールヌーボーの呪縛から逃れられずにいる。
1983年
「'85 パウンドケーキ」
いままでと打って変わって、これは「アーリーアメリカン」とでも言おうか。
太めのおばさんの焼くホームメードケーキは美味しそうである。
1985年
「'86 パウンドケーキ」
前年の物の評判が比較的良かったので新作を作った。
が、しかし、人物が細身過ぎてケーキが美味しそうでないとの評あり。
細めのメイドさんは、作者によると“赤毛のアン”からイメージしたとのことだが…
華奢な少女よりも太めのおばさんの方が信頼感があるのかも知れない。
経験の勝利というものかな。
1985年
「'86 パウンドケーキ レシピカード」
特別企画として、パウンドケーキ購入者に特典で添付したレシピカード。
レシピ本文は、ワープロで打ちだした文章を縮小コピーし、
それを手書きでトレースするという極めて回りくどい方法で書いている。
しかし、これはなかなか味があることも確か。
1985年
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