-2- 第336号  TokyuBunka Times  平成12年3月10日

短期大学


余暇生活相談員

資格の現状と展望

助教授 岩切 信一郎

 平成11年度の余暇生活相談員資格の学内審査会合格者は28名で、卒業と同時に資格が授与される。
 世間的に広く知られた資格ではないせいか、「この資格を持っているとどういう就職口がありますか、」と問われることが多いが、この資格は就職のためだけのものではなく、我々の生活・生き方に関わる資格なのである。平たく言っておくと、「あなたの生き甲斐探しのお手伝いが出来ます。」という資格なのである。
 近頃では余暇生活相談員を英語訳した「レジャー アンド レクリエーション・カウンセラー」と、カタカナ表記の方が分かり易いらしく、心理学ブームの波に乗って受験してくる高校生も出てきている。「カウンセラー」の部分に魅力を感じたらしい。どうも、慎重さを欠く受験雑誌にあおられた向きがある。
 もちろん、「余暇生活相談法」の授業ではカウンセリング実習も伴うのであるが、それはこの授業内で扱う一部であり、重点は余暇生活理論や会暇実践の理解である。本格的なカウンセラー育成となると大幅に心理学分野を増やさなければならない。
 資格取得の最終ハードルである面接試験での学生の反応は、「まずは、自らが自らのために余暇を勉強したこと(それは自らの生き甲斐探しの実習になったこと)は大変有意義であった」と、語っていた学生が多かった。その折に「カウンセラーとしてはどうですか」との質問を向けると、カウンセリングの難しさを実感したようで、「これからです」と応えていた。
 こうした学生の中から今年の就職試験面接で「余暇生活の重要性」を述べて内定をいただいた学生が10人もいたことは喜びたい。人事担当の面接官に「他の学生に無い何かがありそうだ」という印象を与えたのが勝因らしい。彼女達は既に「余暇生活相談員」としての資格を発揮していたのであった。
 今後、「介護」や「福祉」、「健康維持」といった面にも余暇生活指導の有効性が主張されはじめている。旅行社、ホテル、レジャーや福祉関係施設、イベント企画会社、フィットネスクラブ等スポーツ関連会社等への就職を希望する学生も増えている。
 「生き甲斐探しのお手伝い」は今後溢々関心が高まっていくことと推測している。


リーダーストレーニングキャンプに参加して

学友会長 早佐志織

 平成11年2月11日からに12日に一泊二日の日程でリーダーストレーニングキャンプが渋谷区の代々木倶楽部で行われました。そこでは学友会活動について説明を受け、仕事の引継ぎを行い、新年度学友会活動方針などを話し合いました。なかでも学友会活動の柱について重点的に討議されました。
 学園祭やクラブ活動などに学生全員が積極的に参加してくれるにはどのようにすればいいかなど、私が今まで気にも止めていなかった問題に対する先輩方や先生方の苦労をはじめて知りました。たしかに熱心な学生は真剣に取り組んでくれますが、無関心な学生は半強制的な様子で参加しているのが現実です。全学生が楽しんでいるわけではありません。これからは私たちが引き続きその課題に取り組まなければなりません。
 そのためには、学友会執行部の役員同志がよくコミニュケーションをとりあい、一致団結していこうと強く思いました。何故なら私たちがバラバラだと学生全員をまとめていくことは不可能ですし、迅速に作業を進めていくことは難しいからです。昨年の学園祭で私は、クラブ活動や研究室の仕事が忙しく、学及会の仕事は先輩たちにまかせっきりでほとんど仕事に携わっていませんでした。その結果、今自分が主体となるにもかかわらず何をどのように進めていくのかまったく分かっていませんでした。このようなことからもコミニュケーションをとることの大切さを学んだように思います。
 今回のリーダーストレーニングキャンプで先輩万や先生方から具体的な仕事内容や実行する時期など詳しく教えていただき理解することができました。また、リーダーとしての自覚と責任を認識しました。あとは私たちの団結力を強め、先生方にご支援いただき、先輩方からいただいたアドバイスや反省点、改善点を生かして今まで以上に学友会活動を盛り上げていさたいと思います。


東京文化短期大学 創立五十周年記念行事予告

 本学は戦後の教育制度の改革に当たって、東京女子経済専門学校を母体として新制度のもと短期大学として発足しました。それは1950年(昭和二十五年)でした。 以来家政科として建学以来の3H精神を教育の柱としてかかげて五十年、新しい、ミレニアムとともに記念すべき年を迎えました。そこで同窓の皆様とともに短人関係者あいつどい、祝賀の行事を催したいと企画しています。
 十月十四日(土) の予定です。詳しくは次号で。


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