-7- 第351号  TokyuBunka Times  平成17年3月8日

ルネッサンス80プロジェクト
小学校

丸沼での冬の教室

小学校 清水千里

photo  小学校で一月の行事といえば、三、四年生の群馬県丸沼高原での「冬の教室」です。
 以前は、石打スキー場で行われており、暖冬の年には積雪の関係で中止を余儀なくされることもありましたが、この丸沼高原は標高も高く、雪の心配をせずに、行事を計画することができます。ゲレンデも宿舎の前で、広々としたコースは雪質も最高です。ゴンドラで山頂に行くと、白根山がすぐそこに真っ白な美しい姿で聳え立っています。
 今年も、一月二十五日から三泊四日の晴天に恵まれ、無事に行ってくることができました。
 東京からバスに乗って、昼前には宿舎に着きます。見渡す限りの白銀の世界に歓声をあげ、いよいよ冬の教室の始まりです。
 一日目の午後は、スキー靴を履いての雪遊びです。そりや、チューブに乗って、手袋の中の手が冷たくなるまで思い切り遊びます。まるでジェットコースターに乗っているような面白さに、何回も挑戦です。
 夕食前は、理科の学習です。(昨年は、丸沼付近の地理について社会科の学習をしました。)雪の結晶を虫眼鏡で見た後は、紙で雪の結晶作りです。雪の結晶には、様々な美しい形があることに驚き、真剣にはさみを動かしています。
 そして、友達と入るお風呂はとても楽しそうです。露天風呂もある温泉で体を温め、みんなほっぺたを真っ赤にして、笑顔がいっぱいです。
 いよいよ二日目からは、午前、午後ともクラスに分かれてのスキー練習です。
 各クラスにスキーのコーチと教員がついて、みっちりスキーの練習です。四年生は昨年お世話になったスキーコーチと一年ぶりの再会もあり、「あっ、○○先生!」と笑顔で挨拶。
 初めてスキーを履く初心者の顔つきはどことなく不安そう、しかし、真剣な顔つきでコーチの指導を受けます。そんな不安な顔つきも三日目になると、笑顔でリフトから手を振る余裕も見られ、スピードを出して滑る姿に頼もしさが感じられます。日毎に上達する姿には目を見張るものがあり、楽しさが体いっぱいに溢れています。
 東京に帰る前には一人一人の児童に、コーチから修了証が授与されます。そして、児童からはお世話になったお礼に、寄せ書きの感謝状がそれぞれのコーチに手渡され、最後の食事をコーチと共に戴きます。コーチとの結びつきも一層深まるひとときです。
 児童の顔には、充実した四日間の楽しさが溢れ、「また、スキーに来たい!」との声があちこちから聞こえてきます。

こども こども

あかるいおひさまピッカピッカ


小学校長・幼稚園長 福田景三郎



「なんでもたべるこ じょうぶな子、にんじん、だいこん、ほうれんそう、りんごも、おにくも、おさかなも、ぼくはなんでもだいすきさ、なんでもたべるこ じょうぶなこ」

 高い声、ちょっと低い声、なかよくそろって、すてきなお歌が教室にひびきます。大きなお口をあけてみんなまじめ、みんな一所懸命。いくつになってもきっと、どんな事でも今のようにしっかり努力できる人になることでしょう。楽しみだなあ。
 そしてお祈り。みんな背中はまっすぐに伸びて、しっかり目をつぶって、小さな両手をきちんと合わせています。この小さな願い、思い、感謝、神様は、きっとニコニコしてお受け下さっていることでしょう。

「かみさま、めぐみをかんしゃーしますー。おいしいしょくじをあ ―りーがとー。」

 そして日直さん二人のお祈り、担任の島田先生のお祈りと続きます。

「どうぞ、めしあがれ。」
「いただきます。」
「おいしいなあ。」
「よかったわね。」

 島田先生の笑顔が子供たちの中につぎつぎと広がっていきます。

「せんせい、おちゃください。」
「きょうのおしょくじ、わたし、ぜーんぶすき。」
「せんせ、あとでドッヂボールしようね。おにわでね、ね、ね。」
「うん、うん。」
「セーラームーンごっこをしようよ。」
「うん。え、それなあに?」
「うしろのしょうめんだあれがいいわ。そ、そ、かごめ、かごめ。」
「うん、うん。」

 結局三つの約束をしてしまった私、窮地!しまったあ。何回もの個別ならびに集団協議の結果、かごめ、セーラームーンごっこ、そしてドッヂボールとなりました。
 園庭で冬の日射しをたっぷりあびて、寒さもたっぷり味わって、年中さんも年長さんもみんなまざって、かごめかごめとみんなで楽しく遊びました。かごめの歌も久し振りに歌って、ようやく歌詞がよどみなく出るようになったらお帰りの準備の時間になってしまいました。
 今日も一緒に遊んでくれてありがとう。、又遊ぼうね。

 追記
 そして数日経った本日現在、セーラームーンごっこまでできました。さあ、あと一つ、がんばるぞ。


次へ次頁へ
戻るタイムス目次へ戻る

戻る東京文化短期大学資料室へ戻る

戻る 東京文化学園ホームページへ戻る

Copyright (C) 2005 TOKYO BUNKA GAKUEN