-3- 第356号 TokyuBunka Times 平成18年12月12日

ルネッサンス80プロジェクト
短期大学
臨床検査学科
医学技術専門学校

新渡戸祭を終えて

『検査で支える(いのち)の未来』

臨検学友会副会長 医学技術専門学校二年 玉川尚枝

Photo  今年は短大臨検学科が開校し、医技学生と短大臨検学生が一つとなって行う初めての新渡戸祭となりました。お客様方には多少なりとも医療への関心を持っていただける内容になったと思います。
 臨検には検査分野ごとに分かれた八つの研究班があり、全学生が必ずどこかの班に所属しています。そして新渡戸祭では、毎年研究班ごとに各検査分野に関連した研究発表や模擬店を行い、イベントも班対抗となります。今年の研究のうち「便秘について」の発表では、便秘解消の体操をビデオ放映したり、『BENPIタイムズ』と称した新聞を発行してセルフチェックを手軽にできるように工夫していました。また、「健康チェック」ではお客様の心電図や呼吸機能、骨密度などを測定しました。
 今年は夏休みに新渡戸祭の準備ができたことで、内容が濃く、例年以上にわかりやすい展示に仕上げることができました。みんなこれを通して企画立案や共同作業、統率、研究発表の難しさ、面白さなど色々なことを学ぶことができたと思います。この経験を来年の病院実習に活かし、また社会に出たときの励みになればと思います。
 イベントでは、仮装カラオケは衣装、構成、ダンス共に完成度が高く、見ている人を圧倒させました。どの班も展示や模擬店の準備に追われる合間を縫って夜遅くまで練習をし、仲間との信頼関係、協調性、団結力など大切なものをたくさん築いたことと思います。
 そして私たち学友会は、新渡戸祭運営という大役の中に居ました。短大化により準備が昨年と大きく異なったため苦労がたくさんあり、遅くまで作業をするのが当たり前の毎日で肉体的、精神的にも限界でしたが、それも今となってはとても充実した日々あったと思います。そして新渡戸祭を成功することができたのは、学生一人一人の努力はもちろんのこと、教務および外部講師の先生方、また地域の皆様の深い理解や応援を頂いたお陰であり、感謝の気持ちでいっぱいです。この場をお借りして改めてお礼と感謝を申し上げます。本当にどうもありがとうございました。

短大一年ゲゲゲの鬼太郎(仮装カラオケ)
▲短大一年ゲゲゲの鬼太郎(仮装カラオケ)



「日本臨床検査学教育学会学術大会」ボランティアに参加して

医学技術専門学校二年 後藤夕海

Photo  今回は本当に素晴らしい貴重な体験をさせて頂けた事を大変嬉しく思います。私がボランティアとして担当させて頂いたのは照明係で、各講演のごとに会場の照明の点灯、消灯を行うというものでした。係の席が前列中央という絶好の場所であった為、ボタンを押す僅かな時間以外はどれも興味深く、素晴らしい講演の数々を聞くことが出来、とても嬉しかったです。臨床検査技師教育の現状や大学・大学院の問題点、国家試験、臨床検査各分野の研究など、普段の学習の上でも進路を考える上でも、大変参考になる内容でした。
 特に印象的だったのは「私の歩いてきた道」というシンポジウムで、ある先生が大学から現在まで臨床検査に携わる者としての経験―学習・研究・職場経験―とノウハウ、教育機関の在り方と将来の展望・理想像に関する内容のものでした。臨床検査技師になる事がゴールではなく、その先の可能性と学生へのエールも込められていた講演は進路について悩み始めていた私の胸にダイレクトに響きました。二年生になり、ますます専門的で難しくなった授業と多くの実習という多忙の中、霞んでしまっていた将来の展望を、その講演はクリアかつ現実的な理想像として示してくれました。私は臆病者で、すぐに自分が出来ないと諦めて逃げてしまいがちでしたが、臨床検査技師を志す中で自分が本当に目指したいものを真剣に見つめ、今度こそ逃げずに挑戦してみたいと切に思いました。
 また、大学院の現状と教育現場の問題点に関する講演では、臨床経験がない教員、最新の現場と直結した教育がされていない点が問題点として指摘されていました。しかし、その点当校は臨床経験豊富な先生方、現場で活躍中の先生方に教えて頂ける、とても恵まれた環境でにある事を改めて感じ、感謝をすると共に今後ますます熱心に授業に取り組みたいと思いました。
 今後はボランティア活動・精神、講演内容についても、今回の経験を活かし意欲的に取り組んで行きたいと思います。そしてやっと開けてきたささやかな展望を実現出来るよう、日々努力したいと思いました。



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