-1- 第348号  TokyuBunka Times  平成16年3月8日

さらなる飛躍をめざして

児童生活専攻スタート

【短期大学】

 本学は大正デモクラシーの発展に指導的役割を果たし、文化生活運動を展開した森本厚吉先生の理念を受け継ぎ、文化の発展と人間性精神の尊重を重視し、社会に役立つ人材の養成を行ってきました。
 本学は、昭和25年に東京文化短期大学として発足し、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、医学技術専門学校の六つの教育機関をもつ総合学園として25,000人に及ぶ人材を輩出してきました。
 教育理念、3H精神に基づき、更なる発展を目指ざし、心の豊かさを重視した教育を実践するため、児童生活専攻(保育士)を設置いたします。
 既設の食物栄養専攻(栄養士)、生活福祉専攻(介護福祉士)との三本柱の一つとして人間としての豊かな生活をするための力作りの導入部分をになう力として教育を行っていきます。



制服がかわります

【中学高等学校】

 東京文化タイムス第346号(平成15年7月7日)で既にお伝えしていますが、平成16(2004)年度の高等学校新入生からブレザーを主体とした制服に変更することになりました。
 本校は、教育目標として「3H精神の実践と国際的な感性を身につける」を掲げ、この教育目標を形として表現するもののひとつとして、創立以来「セーラー服」を制服としてきました。
 このたび、学校生活をさらに活気あるものとするために、「清潔・端正・品位」の生活目標に加え、知性、エレガントさ、りりしさを表現するものとして、新制服のデザインを選定しました。
 胸元のエンブレムにはもちろん3Hマークが輝きます。
 なお、中学生および高校の在校生は、現行の「セーラー服」を着用することといたします。



二学期制への移行

【小学校】

 児童がより“ゆとり”を持って学習し、なおかつ授業時数を削らず、更に学校行事への取り組みもじっくりできるように、と言う願いから、平成16(2004)年度から前期・後期の二学期制に移行します。
 二学期制を実施すると、授業時間は現在よりも多く確保できる上に、時間に余裕ができるため教員と児童のふれあいもより一層濃いものにできます。
 従来より小学校では、縦割り生活班や委員会活動は前期・後期の二学期制で行ってきました。今までは班や委員も二学期の途中で交替していましたが、二学期制の完全導入により学校生活の全ての流れが統一できます。
 ゆとりある学習と学校生活によりより充実した教育が提供できるようになるでしょう。




東京文学園常務理事 矢部邦男

考える葦



東京文化学園常務理事 
矢部邦男


 今年もまた多くの学生・生徒諸君が卒業シーズンを迎えて、新しい世界へ旅たってゆく。卒業式での若者達の、緊張の中にも明るい笑顔を見ていると、こちらもつい気分が高揚して”皆元気で頑張れ!”と声をかけたくなる。しかしこの世の中、彼らの行く手にはなかなか物騒で暗い世界も待ち受けている。
 17世紀フランスの傑出した科学者であり哲人でもあったパスカルは、「パンセ」の中で“人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である。”という有名な言葉を残している。また“天使でもなく野獣でもない”として、自然のごく小さな一部でありながら思考することの出来る存在としての人間の崇高さを説いている。
 しかし最近のテロや凶悪犯罪の横行、イラク戦争などを見ていると、人間の真の英知というのは何処に行ってしまったのかと疑いたくなる。確かに科学技術の進歩は著しく,火星までロケットが飛び、パソコンを使って何でも出来る時代にはなったが、一方で残忍な大量破壊兵器等の恐怖も増している。とくに近頃気になるのは、日本でもかって戦争や政治的汚濁に対して最も敏感に反応し行動していた若者達の声が余り聞こえなくなり、選挙での棄権も多いと聞くことである。若者のみならず本来自由で豊かな人間性を追求していたはずの個人主義が自分勝手で画一的な利己主義へと化しているのではないか。このような時代に、改めて本学園に残された新渡戸先生や森本先生の教えを振り返ってみると、今日の世界が見失っている”考える葦”としての人間の原点が見えてくる。本学園に学んだ卒業生達が心の中に持っている財産は実に貴重なものだとつくづく思うし、この財産を糧として自ら深く考え自ら勇気を持って行動する人間に育っていって欲しいと切に願う次第である。



次へ次頁へ
戻るタイムス目次へ戻る

戻る東京文化短期大学資料室へ戻る

戻る 東京文化学園ホームページへ戻る

Copyright (C) 2004 TOKYO BUNKA GAKUEN