-2- 第387号  TokyuBunka Times  平成16年3月8日

短期大学

社会人学生卒業、この二年間

主婦と学業の両立

三月に卒業する社会人学生の内から三名の方に、この二年間を振り返っての感想を書いてもらいました。

2DA 石井美知子

学ぶことは、楽しい。これが私の今の実感です。今年の我が家は、大学院生、大学生、高校生の子と、そして私の四人が「卒業」となります。それぞれが次の社会へと飛び立ちます。そして私も。
体の不自由な方々、重い障害のある方々に、栄養面からの援助をしたいと、栄養士免許取得目的で入学しました。私、当年五十四歳。自分自身の夢達成へのスタートです。学びの喜びは、十代の同期生を友に持てた事、いつのまにか「お母さん」と呼ばれていた事。唯ひたすら聞き入った授業の事。何十年振りの試験に全力で取り組んだ事。すべて学ぶことは楽しかったです。


2DA 出野 智子

大の苦手である英語の授業では、さすがに誰かの後ろに隠れたい心境だったが、いつも社会人仲間三名は最前列で授業を受けた。学校にいる時は学生でいられる。勉強は難しく追いつくのに精一杯。でも仲間とよくしゃべりよく笑い、時には居眠りし、試験では苦しんだ。大変なグループ学習も皆一緒にがんばれた。一方、家族の生活リズムは一変し、子供達は戸惑い、不安を抱き、私も時には疲れた。そんな中で「私にとって一番大切なものは何か」を考えさせられた。栄養士として社会貢献出来る日が来るまで日々勉強は続く。この充実した二年間を与えて下さった東京文化短期大学、そして先生方へ感謝の気持ちで一杯です。


2DA 今井恵美子

二年前の今頃、私はもう一度学生になると周りに宣言して驚かれていた。振り返るとこの二年間は、私の生活に鮮やかな彩りを添えてくれたと思う。学業と主婦業の両立は思ったよりも大変だったが、毎日が新鮮で楽しかった。レポート提出に追われて眠られない夜もあり、それはそれで何よりも自分が学生であると思える瞬間だった。定期試験の成績結果の張り出しを見るドキドキの心境も刺激的だった。自分をみつめる時間があったこと、そして、病院実習や特養研修での貴重な体験はこれからの私の財産である。機会を与えてくれた家族、先生方、同級生に感謝したい。





クラブ活動報告

テニス部

 コートでは、誰もが一人である。誰も自分の苦しみや、心の葛藤などわかってくれない。それがテニスというスポーツだ。技術が上がれば上がる程、精神力も伴わなければ、試合で実力を発揮することができない。技術に精神が伴わず、途中で挫折する者が多いのもテニスというスポーツの特徴である。学生をこの苦悩の世界へ引きずりこんでいる私は、もしかしたら罪なのかもしれない。そんなことを思いながら、毎週火・金曜日、5時から7時半まで、激しく、厳しく、そして楽しい練習を続けてきた。学生達の真剣な表情でボールを追う姿は美しかった。
 その結果、全国大会ベスト8・ベスト32(女子シングルス)、東京都大会準優勝(男子団体)という好成績を残すことができた。
 来年度の入学予定者には、テニス経験者も多く、さらなる活躍が期待できそうである。
 エースをねらえの宗方コーチとまではいかないが、夜には着物を着て精神統一をし、常に勝利を意識していきたい。

(顧問・コーチ長尾)

 僕は、この一年間テニス部で活動してきました。初心者ながら毎回練習に、きっちり出席し、長尾先生のご指導を受けて来ました。そして、昨年10月の都大会で準優勝(男子団体)をすることができました。
 現在は、来年の全国大会で入賞することを目標としています。まだまだ未熟ですが、もっともっと練習をして今後も良い結果を残していけるように頑張ります。  長尾先生これからもよろしくお願いします。

(1W 坂本正道)

 テニス部は、医学技術専門学校と合同練習をしています。短大は、共学となり、ますます活動が活発になったそうです。
 男子は都大会に団体戦で出場しました。公式戦初参加とあってメンバーの皆は緊張して、実力を出せるか不安でした。そんな不安とは逆に決勝戦まで勝ち進みました。しかし強豪の東海大学短期大学部に惜しくも負けてしまいました。結果は準優勝だったので皆満足でした。来年は、さらに部員を増やし同大会で優勝を狙いたいと思います。

(1DB 村上健)

 私は全国大会(女子シングルス)に出場しました。公式戦は久しぶりだったため、緊張して思うように打てませんでした。なんとか一回戦を突破すると、順調に順々決勝まで勝ち進むことができました。順々決勝の相手はストロークが強烈でしかも安定していました。ポイントが取れません。0−3で負けているとき、顧問から「相手を前後に振れ」との指示があり、実践してみると、相手は簡単にミスをするようになりました。結果は4−6で負けてしまいましたが、今後の課題が浮き彫りにされた試合となりました。
 私がここまで勝ち上がることができたのは、高校時代の厳しい練習と、顧問の先生の熱心なご指導によるものだと思います。
 短大生活は2年間でとても短いですが、その中ではっきりとした目標と良い思い出ができました。来年度の大会では、もっと良い成績が残せるように頑張りたいと思います。

(1DB 沼野千春)

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